候補生が“先生”に? 児童養護施設「伊豆長岡学園」の皆さんを迎えて交流イベントを実施

日本競輪選手養成所にて、伊豆の国市にある児童養護施設「伊豆長岡学園」の生徒の皆さんをお迎えし、交流イベントを実施しました。
当日は、養成所および競輪の概要説明からスタート。その後、候補生たちが日々取り組んでいる訓練の様子を見学していただきました。


迫力あるスピードや統制の取れた集団走行に、生徒たちからは「速い!」「すごい!」といった声が上がり、候補生たちの真剣な姿に目を輝かせる様子が印象的でした。
候補生が伝える“自転車の基本”
候補生たちと同じメニュー(特別にお子様ランチ!)で昼食をともにした後は、自転車安全動画を視聴。

その後、JKA250にて自転車教室とサイクルジムカーナを実施しました。
レクリエーションには10人の候補生が参加。

自転車教室では、候補生が先生役となり、安全な乗り方やブレーキ操作、バランスの取り方などを丁寧に指導しました。すると、すぐに補助なしで乗れるようになる生徒の姿も見られ、自分のことのように喜ぶ候補生の姿も印象的でした。


サイクルジムカーナでは、マーカーコーンを使ったスラロームや一本橋などのコースに挑戦。候補生たちのお手本を見ながら、生徒たちも次第にコツをつかみ、笑顔で走る姿が広がっていきました。

普段は厳しい訓練に励む候補生たちにとっても、子どもたちに“教える”という経験は貴重なものです。自らが培ってきた技術や知識を社会に還元する機会となるとともに、子どもたちとの触れ合いのなかで、リラックスした表情を見せる場面もありました。
約2時間のレクリエーションを終え、この日のイベントは終了。しかし、子どもたちが候補生にサインを求め、即席のサイン会が始まる場面も。


別れを惜しむように交流する姿が、強く印象に残りました。
沢田桂太郎候補生 コメント

養成所としてもこうした取り組みは初めてだと聞いていましたが、子どもたちもとても楽しんでくれていたようで、自分たちにとっても楽しい時間になりました。この場所に競輪の養成所があるということを知ってもらう機会にもなりますし、自転車を好きになるきっかけになってくれたら嬉しいです。
子どもたちに名前も覚えてもらえたと思うので、デビュー後に応援してもらえるよう、より一層頑張らなければいけないと感じました。
古山稀絵候補生 コメント

養成所の講義で補助事業について学ぶ機会はありますが、こうした形で地域に貢献できることを、子どもたちの笑顔を通して実感できたのは、とても貴重な経験でした。
私は自転車に乗れない子に教える役でしたが、吸収が早く、すぐに乗れるようになって、気づけば一緒に走り回っていました(笑)。できなかったことができるようになる瞬間を共有できて、本当に嬉しかったです。
機会があれば、またぜひ参加したいと思います。
伊豆長岡学園 橘川英和 施設長

自転車の安全についてのお話や訓練見学だけでなく、実際に自転車に乗る時間も設けていただき、子どもたちにとって一生の財産になる体験になったと思います。施設の子どもたちのなかには、大人と触れ合う機会が少なかった子もいます。そのなかで、レクリエーションでは本当に丁寧に指導していただき、多くの笑顔を見ることができました。
私自身、この地域に40年以上住んでいますが、CSCには行ったことがあっても、すぐ近くにこれほど立派な施設があることは知りませんでした。今回が初めての試みとのことでしたが、子どもたちも大満足だったと思います。
地域とのつながりを大切に
日本競輪選手養成所では、競輪選手の育成に加え、地域社会との関わりを通じて人間的成長を促す取り組みも大切にしています。
卒業を控えた候補生たちにとっても、自らの役割や責任についてあらためて考える一日となりました。将来、競輪選手としてお客様の前に立つ存在になるからこそ、競技力だけでなく、社会とのつながりを意識する姿勢も求められます。
養成所は今後も、地域に根ざした活動を通じて、競輪選手の育成と社会貢献の両立に取り組んでまいります。