第131・132回生が始動! 緊張と希望に満ちた「事前入所」1日レポート
寒さもかなり落ち着いてきた4月15日(水)、第131(男子)・132(女子)回生の事前入所が始まりました。約10カ月の濃密な新生活の始まりとなる、希望に満ちた1日の様子をお届けします。
事前入所とは
養成所に入るための試験には、競技用自転車でのタイム測定を行わず、身体能力のポテンシャルを見極める「適性試験」と、実際に自転車に乗る「技能試験」の2種類があります。
参考記事
適性試験の合格者たちは、その多くがスポーツ経験者とはいえ、競技用自転車には触れたことがない場合がほとんど。
そのため、自転車の基本的な扱い方や乗り方などを覚えるカリキュラムが用意されており、5月の入所式に先立って養成所入りするのが「事前入所」。年度の始まりとなる、大事な行事です。
候補生たちが到着

開門時間に先立って、養成所の門前には選手候補生たちを送り届ける自動車やタクシーが続々と集まってきました。横にいるのはこれから切磋琢磨し合う仲間たちとはいえ、まだ皆ぎこちない様子。

入所から2週間は健康状態に問題がないか見極めるための「隔離期間」となるため、検温もしっかり。
ここから1人でやっていく

各自、持参してきた自転車を下ろして格納庫に預けます。
ここまで送り届けてくれた家族や師匠とも、しばらくのお別れ。
生活の拠点となる宿舎へ

養成所構内では、


食堂では、入所時に必要な手続きや、さまざまな規程についての説明会が行われています。神山雄一郎所長も顔を見せ、候補生たちの様子を優しく見守っていました。
道具は身体の一部、まずはメンテナンスから


真新しいジャージに身を包んで、「



自転車の取り扱い方を学び、慎重に作業を進めていきました。
これから彼らが歩む道
5月には入所式が行われ、技能試験合格者たちと合流し、本格的なカリキュラムがスタートします。これからの10カ月、皆の成長をおいかけていくので、お楽しみに!
候補生の声
何人かの候補生に、今の率直な気持ちを聞いてみました。
第131回生
丸山星(まるやま・きら)

父(丸山貴秀/89期)やその友人が選手だったこともあり、幼いころから競輪は身近なスポーツでした。僕自身は野球と陸上をやっていたのですが、大学で野球部に入ったら、少し緩い雰囲気で物足りない感じがしてしまい……
もっと、真剣にスポーツと向き合える経験がしたいと思って競輪選手を志しました。同じ東北エリアで活躍している新山響平選手(107期)が憧れの存在です。
浜地飛有哉(はまち・ひゅうや)

数年間、社会人を経験してから今回、適性試験を受けました。高校でサッカー、大学でラクロスとスポーツ漬けではあったものの、実は、競輪についてはほぼ何も知らなかったんです。そんな中、妹(浜地晴帆/122期)が先に競輪選手になり、その様子を見たり彼女の話を聞いたりする中で、魅力的な仕事だと考えるようになりました。
体力には自身があるので、周りの候補生たちにしっかり食らいついて、頑張っていきたいと思います。
松尾進矢(まつお・しんや)

大学では陸上のやり投げをやっていました。でも、肩を壊してしまったんです。その時に治療の一環で通っていたトレーニングセンターで競輪選手の方と出会い話を聞く中で、腕を酷使せずにできるスポーツとして、競輪に惹かれるようになりました。
自転車についてはほぼ未経験。技能試験の候補生たちに負けないように、頑張ろうと思います。
山本一颯(やまもと・いっさ)

高校から大学までラグビーをやっていたのですが、納得いく結果を収めることができなかったのが心残り。心機一転、新しいスポーツを始めて極めたいと思い、競輪選手を目指すようになりました。父(山本宏明/83期)が選手だったので、その影響もかなり大きいですね。
シンプルに強くて、誰からも一目置かれる、そんな選手になるのが夢です。
第132回生
竹内友乃(たけうち・ともの)

高校・大学と取り組んでいた陸上のやり投げで怪我をし、リハビリをしていた大学3年生のとき、施設で出会った競輪選手の方に勧められてこの世界を志しました。卒業後に養成所を受験しようと思ったら、肋骨が4本折れていたことが発覚。両親からは、進路を決めるリミットを言い渡されていたので、一度就職して自立、お金を貯めて今年、試験に再挑戦しました。
信用金庫の職員や、中高一貫の進学校での教師などをしてきました。これまでは「教える」側だったのに、これからは教わる立場になるのが不思議な感じです。養成所では、年下の候補生が多いので、何かあった時にみんなの相談に乗ってあげられるような存在になりたいですね。
菊池杏菜(きくち・あんな)

中学から実業団までハンドボールに集中し、オリンピックを目指してキャプテンや日本代表も経験してきました。本当はスポーツ全般が好きでいろいろやりたかったのですが、現役時代は競技に集中していたので他のことができず。
競技を引退することになり、改めて、選手生命の長い競輪の魅力に惹かれました。元々この世界には全く縁がないのですが、久々に「新しい挑戦」をしているので素直に楽しいです。日本での競輪はもちろん、トラック競技などで世界でも活躍できる選手になりたいですね。