9月7日(月)から9日(水)にかけて、日本競輪選手養成所第131回生(男子)及び第132回生(女子)による「第2回記録会」が実施されました。

入所後、約4ヶ月が経過し、2度目となる記録会。候補生たちが夏の訓練で積み重ねてきた成果を発揮する3日間です。また、「卒業認定考査」も兼ねているため、重要なイベントとなります。

引き上げられたゴールデンキャップの基準

第131・132回生から、記録会の「能力区分基準タイム」が変更されました。特にゴールデンキャップの条件となるS評価では、男女とも短距離種目を中心に基準タイムが引き上げられています。

男子能力区分基準タイム

種目 〜129回生 131回生以降 変更幅
200mTT 11秒20以内 10秒80以内 0秒40短縮
400mTT 23秒00以内 22秒50以内 0秒50短縮
1000mTT  1分08秒00以内 1分07秒00以内 1秒00短縮
3000mTT 3分49秒50以内  3分49秒50以内 変更なし

女子能力区分基準タイム

種目 〜130回生 132回生以降 変更幅
200mTT 12秒30以内 12秒00以内 0秒30短縮
400mTT 25秒50以内 25秒00以内 0秒50短縮
500mTT 38秒30以内 37秒00以内 1秒30短縮
2000mTT 2分41秒50以内 2分41秒50以内 変更なし

その厳しさは、過去の記録に新基準を当てはめるとよく分かります。

2025年の第2回記録会では、第129回生から11人、第130回生から1人、計12人がゴールデンキャップを獲得しました。しかし、その記録を今回の基準に当てはめると、全種目でS評価となるのは、4人のみ。獲得者は12人から4人まで減る計算となります。

候補生にとって、「金」への道はこれまで以上に険しいものとなりました。

▶︎記録会と帽子の意味合いについてはコチラのページで詳しく解説

候補生のお金の話

1日目/緊張感に包まれながら全身全霊

第2回記録会, JKA250, 日本競輪選手養成所(JIK), 第131・132回生

初日は屋内のJKA250バンクで200mTTと、男子の1000mTT、女子の500mTTが行われました。250mのバンクは第1回記録会では使用されず、傾斜がキツく、コーナーでは遠心力を強く感じるなど、適応力が必要になります。

第2回記録会, JKA250, 日本競輪選手養成所(JIK), 第131・132回生

初日ということもあり、候補生たちの表情にも緊張の色が。張り詰めた雰囲気のなか、候補生たちはこれまでの練習の成果を全力で出し切ります。

第2回記録会, JKA250, 日本競輪選手養成所(JIK), 第131・132回生

自身の計測を終え、ダウンをしながら仲間の走りを見守る候補生たち。初日の種目を終え、少しだけ緊張も解けた表情にも見えました。

2日目・最終日/仲間の声を力に最後まで力走

2日目・最終日は屋外のバンクでの実施。しかし、直前まで実施ができるかわからないほど、天候が読めない不安定な空模様。実際には、小雨が降ったり止んだりと実施はできたものの、候補生たちにとっては難しいコンディションとなりました。

森涼葉, 菅彩華, 第2回記録会, JKA333, 日本競輪選手養成所(JIK), 第131・132回生

最終日は、最も走行距離の長い男子3000mTTと女子2000mTT。

中井唯晶, 第2回記録会, JKA333, 日本競輪選手養成所(JIK), 第131・132回生
第2回記録会, JKA333, 日本競輪選手養成所(JIK), 第131・132回生
山下喬華, 第2回記録会, JKA333, 日本競輪選手養成所(JIK), 第131・132回生

候補生たちはバンクサイドから送られる仲間たちの声援を受けながら、最後までペダルを踏み込んでいきます。

赤井陸, 第2回記録会, JKA333, 日本競輪選手養成所(JIK), 第131・132回生
丸山力, 第2回記録会, JKA333, 日本競輪選手養成所(JIK), 第131・132回生

自己ベストを大きく更新するタイムや、その日の最速タイムである「一番時計」が更新されると、どよめきと歓声に包まれるバンク。

第2回記録会, JKA333, 日本競輪選手養成所(JIK), 第131・132回生
第2回記録会, JKA333, 日本競輪選手養成所(JIK), 第131・132回生

成績を争うライバルであり、日々厳しい訓練に取り組む仲間でもある候補生たち。彼ら・彼女らがこの1日に懸ける想いが伝わる瞬間でもありました。

ゴールデンキャップは誕生せず、しかし着実な成長も

赤井陸, 第2回記録会, JKA333, 日本競輪選手養成所(JIK), 第131・132回生

すべての種目を終え、第1回記録会に続いてゴールデンキャップの獲得者は現れませんでした。一方で、第131回生ではA評価(白帽)が第1回の8人から20人へ、第132回生では0人から5人へと増加。厳しい基準のなかでも、夏の訓練を通じた着実な成長が結果に表れました。

第2回記録会, JKA333, 日本競輪選手養成所(JIK), 第131・132回生

ここから競走訓練も始まり、養成所生活最後の記録会へと繋がっていきます。それぞれが今回見つけた課題と向き合い、さらに成長した姿にご期待ください。

各種目で1位となった候補生たちのコメント

第131回生

井出晃太郎(200mTT/10秒85、1000mTT/1分06秒79)

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体のコンディション的には、それぞれタイムが出せるという感覚がありました。ただ、ゴールデンキャップのタイムを狙っていたので、200mTTも理想のタイムではなかったですし、1kmも加速時にもたついてしまったところがあったので、まだまだ改善できると思います。次の記録会に向けては、まだ総合力が足りないと思っています。ダッシュからトップスピードに乗せるまでの時間を短くすることや、さらにトップスピード自体を上げていくことに取り組みたいです。

豊田涼太(400mTT/21秒78)

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3日間を通して、まず目指していた白帽を取れたことは良かったです。400mTTは前回3位でしたが上の2人が強かったですし、他の種目でも強さを見せていました。なので、今回も1位を取れる感覚はあまりありませんでした。その中で、今回は大きく差をつけて1位になれたことは嬉しいです。ただ、1位のタイムを出せましたが、自分の中ではもっとタイムを更新できる感覚があります。次の記録会に向けて、前半のトップスピードをさらに上げて、次回は養成所記録を更新したいです。

赤井陸(3000mTT/3分44秒50)

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正直、1位という結果にはびっくりしています。3分50秒を切ることを目標としていたので、目標を大きく上回るタイムでした。天候も味方してくれたと思います。自分の番で日差しが出てきて、バンクも乾いた状態になり、風の状態も良く、いいコンディションで走ることができました。これからの課題は、一発勝負に向けた調整方法です。練習で出しているタイムよりも記録会では少し落ちてしまいます。気持ちの作り方も含めて、本番で力を出せるようにしていきたいです。

第132回生

菊池杏菜(200mTT/12秒01)

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順位についてはあまり気にしていませんでした。それよりも自分の中では11秒台を目標にしていたので、今回のタイムは、あと0.1秒ほど届かなかった悔しさの方が残っています。次の目標タイムは11秒5です。250mバンクでの経験がまだ少ないので、コース取りも今の形がベストとは限りません。自分にとってのベストなコースを見つけたいですし、250mバンクは遠心力がすごく強いので、それをもっと上手く利用して走れるようになれば、目標を達成できると思います。

辻江奈菜美(400mTT/24秒42)

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自分が目標としていたタイムは25秒だったので、今回24秒台を出せたことはとても嬉しいです。神山所長から駆け下ろしの仕方を教えていただき、その通りに走ったことでタイムにつながりました。練習の成果をきちんと発揮できたと思います。3日間を通して、第1回の時よりも良い準備ができていました。ギヤの倍数も教官に相談しながら事前に決めることができたので、前回よりも心の準備をした状態で臨めたと思います。

鶴葵衣(500mTT/37秒11)

鶴葵衣, 第2回記録会, JKA333, 日本競輪選手養成所(JIK), 第131・132回生

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1位を取れたことは本当に嬉しいです。250mバンクで練習してきたので、その成果が出たと思います。ただ、もともとは36秒台を目指していたので、そこにあと少し届かなかったことは悔しいです。私は他の人と比べると脚力が少なく、今回も軽めのギヤを使っていました。もう少し重いギヤを踏める脚力があれば、さらにタイムを出せたと思います。これからは、そのギヤを踏める脚力をつけていきたいです。

内野琴佳(2000mTT/2分42秒50)

内野琴佳, 第2回記録会, JKA333, 日本競輪選手養成所(JIK), 第131・132回生

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自分は長距離が得意なので、前回に引き続き2000mでは1位を取りたいと思っていました。今回は第1回よりも2秒ほど速く走れましたが、目標としていた2分40秒切りには届きませんでした。また、得意な種目で他の候補生とは差をつけたかったなかで、今回はかなり僅差だったので、悔しさの残る結果になりました。養成所での練習は短距離系のメニューが多いので、毎朝自主練習でワットバイクに1時間乗るなどして持久力を維持してきた成果が出たと思います。

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