11月18日、19日の2日間にわたって、第127・128回生の「第1回トーナメント競走」が実施されました!

トーナメント競走とは?

年に2回実施される、実際の開催を模した競走訓練。
男子は「予選1・2」→「準決勝 / 選抜 / 一般」→「決勝 / 順位決定 / 特別選抜 / 選抜 / 一般」を、女子は「予選1・2・3」→「決勝 / 選抜 / 一般」を2日間にわたって実施。
候補生たちは1日2走ずつ計4走を走り、本番の競輪同様「優勝」を競います。

緊張の面持ちの候補生たち

普段から「競走訓練」は実施されていますが、やはりトーナメント形式での競走は別格。
入場も本番さながらに行なわれ、ピリピリとしたいい緊張感が漂います。

2日目の午前中に実施されたのは女子 予選3、男子 一般・選抜・準決勝。
決勝出場を目指し、激しいレースが繰り広げられます。

レースを支える方々の仕事も体験

このトーナメント競走では、先頭誘導員や打鐘(最終周回を告げるための鐘)の役割も候補生が務めます。

レースを滞りなく進めるためにさまざまな人が関わっていることを実感することも、このトーナメントの大きな意味のひとつです。

レースの振り返りも重要

昼食を挟んだ午後は、女子 一般・選抜/男子 一般・選抜・特別選抜・順位決定戦を実施。
惜しくも決勝に残れなかった候補生たちも、最後まで精一杯レースを走り切りました。

なお、それぞれのレース後には、映像を振り返り教官による講評が実施されます。
自身の走りを振り返り、次回以降の競走に繋げることも重要です。

いよいよ決勝

いよいよ迎えた決勝レース。女子は、以下の7名が決勝へ進みました。

女子 決勝メンバー

車番 名前
1 酒井亜樹
2 北岡マリア
3 岩元杏奈
4 半田水晶
5 岡田優歩
6 千葉捺美
7 今西瑠花

レースは、北岡マリア候補生が外から追い込み見事に優勝。

2着に千葉捺美候補生、3着に酒井亜樹候補生という結果となりました。

男子 決勝メンバー

男子の決勝は、以下の9名の候補生によるレース。

車番 名前
1 市田龍生都
2 尾野翔一
3 三神遼矢
4 丸山留依
5 椎名俊介
6 馬越裕之
7 邊見竜馬
8 岩辺陸
9 安達光伸

張り詰めた緊張感のなか、最後のレースとなる男子の決勝がスタート。

最終コーナーから追い込んだ丸山留依候補生が1着でゴール。

2着に安達光伸候補生、3着に尾野翔一候補生という結果となりました。

すべてのレースで全力を尽くすことの大切さ

すべてのレースを終え表彰式。
教官の講評では、この訓練は「競走訓練をはじめとした日頃の訓練を経て、トーナメントでどういうレースができるかの勉強」が目的であるとしながら、本番ではどのレースでもお客様が車券を買っていることから「すべてにおいて全力を尽くす」という競輪選手としての心構えがあらためて語られました。

デビューに向けてのこれ以上ない実戦経験を積んだ候補生たち。それぞれの想いを胸に、「第1回トーナメント競走」は幕を閉じました。

第2回は、卒業間近の2月。日々の訓練は続きます。
ぜひ、これからも候補生たちを応援してください!

優勝:丸山留依候補生インタビュー

Q:気温が低い中でのレースとなりましたが、特別な準備は?

昨日に比べても寒かったので、風を通さないインナーを着たりして防寒対策を行い体を冷やさないようにしました。

Q:決勝はどのようなプランで臨みましたか?

レース前から、2コーナー過ぎから駆けることは決めていました。市田龍生都候補生が先行するのではないかと思っていたので、残り半周まで我慢してから、仕掛けようと考えていました。

Q:特に意識していた候補生は?

HPD教場に選ばれている市田候補生や三神(遼矢)候補生、尾野(翔一)候補生の3人には絶対勝ちたいと思っていました。勝ててよかったです。

優勝:北岡マリア候補生インタビュー

Q:決勝はどのようなレースを想定していましたか?

酒井(亜樹)候補生が2コーナー捲っていくことは分かっていたので、マークして4コーナーから全力で追い込もうと思っていました。プラン通りに進められてよかったです。

Q:さらに強化していきたい部分はありますか?

今は人の力を借りて勝つことしかできていないので、自分で動いて先行していきたいです。自分の得意なパターン以外でも勝てるように、酒井候補生のダッシュにも負けない走りを今後もしていきたいです。