史上5人目の早期卒業を決めた127回生・市田龍生都 候補生。
12月23日に、日本競輪選手養成所にて早期卒業証書授与式が実施されました。

同期生たちに見守られ

普段とは異なり、スーツ姿で講堂に集まった候補生たち。
式典では、早期卒業証書授与とともに、瀧澤正光所長より訓示が送られました。

訓示では、通算5人目の早期卒業者を送り出せたことへの喜びと敬意とともに、「現実の世界は、平坦な道ばかりではなく、茨の道があるかもしれません。そのときは、本養成所が掲げる“克己・ 誠実・親和”のもとで培った実力を遺憾無く発揮して乗り越えてください」というメッセージが。

そして、「いま、競輪業界がここまで発展してきたのは、関係各位のご尽力はもちろんのこと、ファンの皆様のご愛顧と支えがあったからこそです。その皆様に対して、夢を勇気を胸に、素晴らしいレースを提供することを期待します」という言葉が贈られました。

デビューは1月4日に決定!

デビューは、1月4日の松戸競輪場での開催に決定。
同期生たちよりも一足早く、プロの道をスタートすることとなります。

今後とも、応援をよろしくお願いいたします!

市田龍生都“選手” インタビュー

Q:早期卒業、おめでとうございます。率直な気持ちは?

入所当初から目指していた目標なので、嬉しいですね。

Q:振り返ってみると、最初の記録回でゴールデンキャップを獲得、早期卒業基準タイムもクリアしましたが、狙っていた?

1回目で早期卒業の資格を得る、ということしか考えていなかったです。

Q:6月14日時点で「早期卒業候補」に選出。注目もされただろうし、難しい部分もあったのでは?

注目が高まっていることはもちろん感じました。ただ、大学の時から、ありがたいことに大会で結果を残させてもらっていたので、注目されるということに慣れている部分はありましたね。

それと、今回生は向上心が強くみんな距離も近いので、自分にいろいろ聞いてきてくれたり、自分が教えてもらったりしながら一緒に練習に取り組むことができました。やりにくさという部分も感じなかったです。

Q:そんな仲間たちと離れるのは、嬉しい反面、寂しさもあるのでは?

寂しくはありますね。男子70人、すごく個性的なメンバーでした。早期卒業が決定したとき、「みんなと一緒に生活することはもう二度とないんだろうな」と思ったら悲しくなりました。先日も「みんなとバカできるのは1週間ないんだよね」って話をしていて、泣きそうになりましたね(笑)。

Q:そういう話をしていて、実際に泣いてしまう候補生はいなかったですか?

いなかったです。薄情な連中ですよほんと(笑)。

ただ、よく一緒に自主練習をしていた自治会長の中田候補生から、「おまえ本当にいなくなるのか?」とは言われましたね。「まだお前に教わってないこといっぱいある。今度の日曜はバンクに行こう」と言ってもらいました。

Q:年末年始は?

家族としっかりと過ごせる数少ない機会だと思うので、その時間を大事にして、楽しみたいなと思います。

Q:養成所を出て最初に食べるものは決めていますか?

全然思いつかないんですよね(笑)。
養成所を出て、最初に目に止まったものが食べたくなるんじゃないかなと思います。

第127 ・128回生の第2回記録会が実施されました

Q:デビュー後の青写真は?

まずは、S級まで昇級昇班をすることですね。9月に地元の福井で共同通信社杯(G2)があるので、そこに選出されるくらいの選手になっていたいです。

Q:何歳までに大きなタイトルを、などは考えていますか?

卒業後の5年間は、自分を急激に成長させる期間かなと思っています。その期間を経て、27〜8歳くらいの時に、G1を獲るべくして獲るような選手になれたら、と考えています。もちろん、それまでにチャンスがあるならば狙っていくつもりではいます。

Q:「父(佳寿浩 76期・引退)を超える」という最大の目標は変わっていない?

変わらないです。自分の中では、「親父を超える」ということについての決まった定義がないんですよ。きっと、辞めるまで変わらないんだろうなと思います。

Q;成長というと具体的には?

先行で脚をつける、ということですね。あとは先輩方の背中を見て、追いつき追い越せでいきたいなと思っています。

Q:ファンの方へメッセージをお願いします。

レースではしっかりと、127回生の早期卒業者にふさわしいレースを見せられるよう頑張ります。先行を得意としているので、その姿を見てほしいですね。

Q:最後に、候補生たちにも一言お願いします。

先に待ってます。
すぐにみんなも追ってくると思うので、しっかりと待ち構えていたいですね。