毎年3月、卒業式を目前に2日間にわたって行われる「卒業記念レース」。
候補生たちが、“養成所生活の集大成”として挑む一大イベントです。

卒業記念レースとは?

卒業記念レースの歴史は古く、その発祥は1950年に東京に設立された「日本サイクリストセンター」時代に行われていた「模擬レース」に遡ります。第20回生から「卒業記念レース」と「模擬レース」が共に実施され、現在の修善寺の地に移転した第26回生から、「卒業記念レース」として一本化。

開催方式も時代によって変遷がありましたが、2025年現在は男女のツイントーナメント形式で実施。

1日目 2日目
男子 予選1 予選2 一般
選抜
準決勝
特別選抜
順位決定
決勝
女子 予選1 予選2 一般
選抜
決勝

という勝ち上がりにて行われています。

舞台は実際の競輪場

かつては養成所(旧:競輪学校)で行われることが主でしたが、2010年以降は実際の競輪場を舞台に開催。さらに、有観客で行われることやCS放送・YouTubeなどでの放送もあること、メディアも多く駆けつけることから、その雰囲気は卒業後の“本番”そのもの。

「卒記チャンピオン」として名を刻め

候補生たちにとっては、前検からレースまでの過程を実際に体感できる場でもあると同時に、競輪選手として同期のなかでまっさきに名を広めるチャンスであり、優勝者は「卒記チャンピオン」としてその名を刻むこととなります。

競輪選手養成所卒業記念レース一覧

約1年間ともに過ごしてきた仲間たちと、最後の最後に“ナンバーワン”を決定する真剣勝負となる「卒業記念レース」。
第127回及び第128回選手候補生においては、2025年3月4日(火)・5日(水)に実施。舞台は、昨年末にKEIRINグランプリシリーズの舞台となった静岡競輪場です。

2025年も有観客での実施となりますので、ぜひご来場いただき、未来の競輪界を背負って立つスターの卵たちの旅立ちの瞬間をご覧ください。