「ここなら強くなれる」 尾野翔一候補生 卒業記念レース直前インタビュー

3月4-5日間の2日間にわたって実施される卒業記念レース。
卒業式を目前に控えた候補生たちが、“養成所生活の集大成”として挑む一大イベントです。
当日の注目選手の一人である尾野翔一候補生に、養成所での生活について、そして来る大一番に向けて話を聞きました。
尾野翔一 候補生

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ここなら強くなれる
Q:卒業記念レースももう目前。養成所での生活はどうでしたか?
すごく良い環境のなかで過ごすことができました。入所前に考えていた以上に自主練習する時間を取ることもできましたし、しっかりと考えられた献立のご飯も食べることができる。もちろん楽しくはあったのですが、遊びに来たわけではないですし、ここならば強くなれるなと感じました。

Q:特に印象に残っていることはありますか?
第2回記録会に向けて、3000mの対策をしたことが印象的です。
3000mを得意としている安達(光伸)候補生をはじめ、岩辺(陸)候補生、木村(優駿)候補生、大本(隆也)候補生と一緒に、「3000mをしっかりと走り切るには地獄を見たほうがいい」と話し合って、パワーマックスでの2分走を5人で2時間回し続けるというメニューをしました。

何度2分走をしたかもわからないくらいハードな練習でしたが、そのおかげでゴールデンキャップを獲ることができたのですごく良い思い出ですね。
質を求めた練習で開花
Q:野球の独立リーグ出身で養成所に入ってから、この場所で大きく成長をした印象があります。
養成所に入る前は、師匠につきっきりで面倒見ていただきながら、とにかく乗り込みをしてきました。
それから養成所に入り、乗り込みの本数自体は減りましたが、質を求めるようになった。乗り込みで培ってきたベースの力に、養成所でのトレーニングが合わさって、すごく成長できたなと思います。

Q:卒業記念レースに向けては、どのような調整をしていきますか?
この時期はウェイトトレーニングの数なども減ってきてしまうので、自分でしっかりと考えて、足りない部分を補いながら、ベストのコンディションに持っていきたいですね。

Q:記録会など、大事な時のための特別な調整方法はありますか?
自分は比較的回復が早い方なので、日常のケアについてはそれほど意識していませんでしたが、普段はコーヒーやエナジードリンクなどカフェイン系の飲料を取らないようにしています。カフェインの興奮状態を高めるために、大事な時しか取らないようにしていました。
強いだけでなく、魅せる選手に
Q:目指す競輪選手像は?
ただ強いだけでなく、走りで魅せることができる選手になりたいです。憧れの選手、目標の選手として真っ先に名前が挙げてもらえるような選手となることが目標です。

Q:尾野候補生にとっての憧れの選手は、どなたになるのでしょうか?
新田祐大選手です。2023年に、いちどフェンス際まで弾かれ、そこから巻き返して1着を獲ったレースがすごく印象的です。あんなレースができたら、お客様もすごく盛り上がると思います。
Q:あらためて卒業記念レースに向けた意気込みをお願いします。
これまで訓練を積んできて、競輪に必要な地脚はついてきたと思います。自分が持っているものをすべて出して、1位を目指します。
卒業記念レースは3月4日(火)、5日(水)の2日間にわたり、静岡競輪場で実施されます。
一般観覧も可能となりますので、ぜひ足をお運びください!