タイムという結果と向き合った1年間 北岡マリア候補生 卒業記念レース直前インタビュー

3月4-5日間の2日間にわたって実施される卒業記念レース。
卒業式を目前に控えた候補生たちが、“養成所生活の集大成”として挑む一大イベントです。
当日の注目選手の一人である北岡マリア候補生に、養成所での生活について、そして来る大一番に向けて話を聞きました。
北岡マリア 候補生

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悩みと向き合った1年間
Q:トーナメント競走では、第1回で優勝、第2回でも2位と結果を残してきました。
結果を出すことはできましたが、特に第2回トーナメントの予選では前に出ることができず、やっぱり「まだまだ弱い」と感じました。もっと後ろを突き放したいのですが、それが全然できていなくて……嬉しさはなかったです。
Q:養成所での生活は、どのような1年でしたか?
高校から自転車を始めて、実績の面でも右肩上りでずっと来ることができたのですが、入所してからはなかなか成長ができず悩むことが多かったです。

Q:どういった場面で悩むことが多かった?
タイム面です。特に結果が明確なタイムとして出る記録会では、ほかの強い候補生が出した早いタイムが、自分の中の基準になってしまう。自分としては練習通りのタイムを出せても、その基準に達していないと「ダメだった」と落ち込んでしまって、それが苦しかったです。

第3回記録会は赤帽で終わってしまい悔いが残りますが、朝練や自主練に取り組み試行錯誤を続けながら、気持ちの部分で割り切って頑張ることができたと思います。
音楽を聴きながらレースのことを考える
Q:養成所生活のなかで、印象に残っていることは?
夏の時期、週に一回遠くに花火が見える時期があったんです。その時期は、音が鳴った瞬間にみんなで外に出ていたのをすごく覚えています。養成所の環境は自然も多く夜は星も綺麗なので、寝る前に星を見るのも好きでした。

Q:大一番である卒業記念レースが迫っていますが、レースに向けたルーティンはありますか?
大事な試合の前は、音楽を聴く時間を大事にしています。音楽だけが聴こえる状態で、レースのシュミレーションをする。それから、出走直前はストレッチをしながら集中を高めて、ほかの人の雰囲気に流されないようにしています。
Q:レース前はどんな曲を聴くんでしょうか?
自分の調子や気分に合わせて、聴く曲は変わります。調子が良い時はガンガン洋楽を聴きますし、あまり良くない時は落ち着いた音楽を聴くことが多いですね。

持ち味であるダッシュを生かして
Q:そういったルーティンの成果か、トーナメント競走などを見ていると、落ち着いてレースを運べているような印象があります。
じつは他の人と一緒に走るレースでは、気持ちがすごく燃えてしまうタイプなんです。だからこそ、事前にいろいろなことを考えながら、レース展開をよく見て、焦らずレースを運ぶことを意識しています。
Q:卒業記念レースでは、どのようなレースをしたいですか?
自分の持ち味であるダッシュを生かして、優勝を目指します。
卒業記念レースは3月4日(火)、5日(水)の2日間にわたり、静岡競輪場で実施されます。
一般観覧も可能となりますので、ぜひ足をお運びください!