厳しい入所試験に合格し、競輪選手という道へのスタートラインに立った第129・130回生。
入所式は5月中旬ですが、一部の候補生たちが、4月16日に事前入所いたしました。

今回は、その入所の様子をお伝えします!

事前入所でなにをする?

事前入所をした候補生たちが受けるのは、「適性基本養成訓練及び技能事前入所養成訓練」。
これは、主に適性試験を受けた候補生や希望者などを対象にしたものとなり、自転車の乗り方をはじめとした基本的な訓練を実施。本格的な訓練開始に備えることができます。

続々と集まる、候補生たち

入所事前養成訓練を受けるために入所するのは、男子(129回生)7人・女子(130回生)16人の総勢23人。
前回生が卒業し、少し寂しかった養成所がまた賑やかになる瞬間です。

続々と養成所に集結する候補生たちですが、やはりどこか緊張した面持ち。

早速、養成所内へ!とはならず、まずは体調に問題がないかを確かめるため、検温から。
これからの生活でも、体調管理は大切です。

保護者の方とお別れ

続いて、各々が持ってきた自転車を格納。

養成所まで送ってくれたご家族や師匠とも、ここでしばしのお別れです。

多くの時間を過ごす宿舎へ!

受付は、これからの約1年間の多くの時間を過ごすこととなる宿舎。
養成所内では携帯電話の使用などはできないため、ここで荷物の一部を預かることとなります。

一息つくまもなく、宿舎の案内や、生活における注意点を聞く候補生たち。
まだ固さの残る表情ではありますが、真剣に耳を傾けます。

まっさらなジャージに身を包み……

新たな門出となる1日の最後は、新しいジャージに身を包み受ける「自転車整備」の講義。
入所事前養成訓練を受けるのは、本格的な自転車競技経験がない候補生がほとんど。未来の“商売道具”となる自転車の取り扱いから学んでいきます。

目まぐるしい1日も、ひとまずはここで終了。
候補生の皆さん、おつかれさまでした!

1か月をかけて、基礎を学ぶ

これから1か月をかけて、“基礎”を学ぶ候補生たち。
5月中旬の入所式には、きっと成長した姿を見せてくれるはずです。

本格的な入所事前養成訓練の様子は、後日別の記事でもお伝えする予定です。

候補生コメント

近内三孝

ウェイトリフティング選手として東京オリンピックに出場し、特別選抜試験で入所させていただきました。
日本大学の同期であり、現在の師匠である坂井洋選手からも声をかけてもらい、競輪選手を目指すことを考えました。

ほかの候補生たちと比べて自転車の知識も経験もなく、一番下からのスタートだと思っています。その差をすぐに埋められるか不安ではありますが、日々学び、成長できることが楽しみです。この道を突き詰めて、頑張っていきます。

松木一将

大学まで野球をやっており、その後就職しましたが、純粋に自分の力でお金を稼げる仕事を、と考え競輪選手を目指しました。妻と子供がいるのですが、「自分が幸せと思える人生を」と言ってもらい、養成所にやってきました。

早起きの生活が少し不安ですが(笑)、同じ目標を持った仲間たちと一緒に高め合っていける養成所生活が楽しみです。佐藤慎太郎選手のように、長く活躍できる選手になりたいです。

駒壽直人

大学までバレーボール選手として活動し、社会人でもクラブチームに入っていました。バレーボールではプロになれませんでしたが、プロスポーツ選手を目指したい、という思いが消えず、競輪選手を志しました。1人1人が全力で1着を目指す姿に、すごく魅力を感じています。

学生時代も寮生活をしていたので養成所での生活に大きな不安はありませんが、自転車経験が圧倒的に足りていないので、まずは誰よりも乗り込むことを意識して頑張っていきます。高い目標ではありますが、平原康多選手のような選手になりたいです。

伊藤梨里花

中学校から大学、社会人までソフトボールをやっていました。ソフトボールも大好きですが、新しい挑戦を続けるほうが自分らしい人生を歩める、と思い競輪を目指しました。ずっと体を動かしていきたい、という気持ちもあり、40歳を過ぎても第一線で活躍している選手が多い競輪という競技にすごく魅力を感じています。

すごく人見知りなので不安でしたが、ほかの候補生たちが優しそうでちょっとホッとしました(笑)。まだ自転車に乗り始めて3か月ほどですが、ここで自分がどれだけ成長できるかがすごく楽しみです。
ゴールデンキャップを目標に、そして憧れの坂口楓華選手に少しでも近づけるように頑張っていきます。

山田南

陸上競技で、三段跳びを専門でやっていました。兄が競輪選手(山田駿斗/123期)なのですが、競走でのすごいスピード感に衝撃を受けて、競輪選手を目指すことに決めました。その兄が師匠で、厳しく指導してもらいました。

同じ目標を持った人たちが集まるこの環境で、自分がどれだけ頑張れるか楽しみです。
目標であるゴールデンキャップを目指して日々訓練に励みながら、太田りゆ選手のように、強くてカッコいい選手になれるよう頑張ります。