日本競輪選手養成所第129回生(男子)及び第130回生(女子)の第1回記録会が、6月2日(月)から5日(木)にわたって行われました。

今回の記録会では第129回生4名、第130回生2名がゴールデンキャップを獲得!
第1回記録会において、女子で複数名のゴールデンキャップ獲得者が誕生するのは史上初めてとなります。

入所直後の記録会

5月中旬の正式な入所から、約1か月ほどで迎えた記録会。

初日には男女それぞれ200m、そして男子1000m / 女子500mを実施。

それぞれが今持てる力をぶつけていきます。

順延を経ての2日目

2日目は、悪天候により1日順延(6月4日に実施)。
男女それぞれ400mと、女子は最終種目として2000mを計測。

小原乃亜候補生、川上いちご候補生が、見事にゴールデンキャップを獲得しました。

3000mに挑んだ最終日

最終日には、男子3000mを実施。

5人がゴールデンキャップに“リーチ”の状態で迎えた最終種目。

大きな歓声と応援が湧く中、長川達哉候補生、伊藤京介候補生、沢田桂太郎候補生、吉川敬介候補生がゴールデンキャップを獲得。

一方で、横溝貫太候補生はわずかに基準タイムに及ばず、ゴールデンキャップを逃す結果となりました。

今後に向けて大きな期待が持てると思います

記録会を終えた直後に教官にお話を伺ったところ、「入所直後の記録会であり卒業認定考査も兼ねている中で、候補生の気持ちを感じる走りを見ることができました。日頃の生活を見ても、しっかりと訓練に取り組んでいることが見て取れます」とコメント。

さらに、「1回目の記録会で、女子で複数名のゴールデンキャップが出るというのは初めて。強い候補生がいることで、全体のレベルが上がっていくことにつながりますし、今後に向けて大きな期待が持てると思います」を話されていました。

記録の詳細は以下の「全選手候補生記録」よりご確認いただけます。

第129回生 全候補生記録
第130回生 全候補生記録

ここからは、ゴールデンキャップを獲得した候補生をはじめ、各候補生のコメントをお届けします。
各種目の評価基準タイムはこちら↓

能力区分基準タイム117回生以降

ゴールデンキャップ獲得候補生コメント

※タイム太字は今回のトップタイム

長川達哉

200m 10秒96
400m 22秒51
1000m 1分07秒63
3000m 3分42秒40

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ゴールデンキャップを取ることができてホッとしています。コンディションもしっかり合わせることができましたし、自分の持てる力は出すことができました。100点だと思います。特に3000mはほとんど計った経験がなかったので不安もありましたが、しっかりと走ることができました。ほかの候補生たちからの声援もすごく力になりました。

この結果を受けて、今後注目されるようになると思うので、緊張感を持って頑張っていきます。

伊藤京介

200m 10秒94
400m 22秒45
1000m 1分07秒45
3000m 3分42秒84

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一番不安があった3000mが最後だったので、前日はうまく寝られませんでした。しかし、発走機についてからは「自分が出せるものをすべて出そう」と割り切ってスタートでき、想定よりも早いタイムで走り切ることができました。夢のような気持ちです。

400mは自己ベストを出すことができましたが、髙橋奏多候補生をはじめ、上位のタイムからは少し差があります。技術的にもフィジカル的にも修正できるポイントが多くあるので、今後に向けて頑張っていきます。

沢田桂太郎

200m 10秒97
400m 22秒34
1000m 1分06秒46
3000m 3分40秒87

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自分の力を出せればゴールデンキャップを取れるはずだ、と思ってはいましたが、最後までドキドキしていました。1kmに関してはここまで良いタイムが出るとは思いませんでしたが、一方で、200mはもう少しタイムを出せたかなと思います。

年齢も上の方なので、周りを引っ張っていけるようにということは考えています。これまで高校生の指導などもさせてもらってきたことも、この養成所での生活に活きているのかなと感じます。

次回の記録会では早期卒業タイムを切れるように頑張っていきます。
またその先では、ロードの舞台でも活躍しながら、ヤンググランプリに出ることを目標としています。唯一無二の存在となれるように、そして自転車界全体を盛り上げていけるように頑張っていきます。

吉川敬介

200m 10秒94
400m 22秒63
1000m 1分07秒84
3000m 3分46秒40

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万全の準備ができた中、というわけではありませんでしたが、ゴールデンキャップという結果を残せたのは嬉しいです。競技では順位を競ってきましたが、それとは異なる、タイムを狙う記録会というものを楽しめたと思います。

まだ鉄フレームの自転車に合わせきれていないという部分もあり、今後はもっとタイムを縮めていけると思います。やれることはたくさんあるので、次回は全部の種目でベストタイムを更新したいです。

川上いちご

 

200m 12秒08
400m 24秒53
500m 36秒43
2000m 2分40秒97

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めちゃくちゃ嬉しいです。2000mに関しては、事前養成でのタイム計測で、ゴールデンキャップ獲得の基準まで10秒も足りていませんでした。ほかの候補生にアドバイスをもらい、試行錯誤しながらタイムを縮めることができました。500mで一番時計も、すごく自信になりました。

一方で、映像を見るとフォームもバラバラで、気持ちだけで走っていたような感じでした。無駄になっている力を、自転車が前に進む力に変えていきたいです。

小原乃亜

200m 12秒04
400m 24秒33
500m 36秒77
2000m 2分40秒43

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ゴールデンキャップを無事に取れて、ホッとしました。2000mに関しては不安もありましたが、同期のみんなからの声援もたくさん聞こえて、最後まで踏み切ることができました。本当にありがたかったですし、刺激もたくさんもらっています。

第2回記録会に向けて、全体的にタイムを底上げできるように頑張っていきます。ゴールデンキャップ連続獲得はもちろん、早期卒業基準のタイムを狙っていきたいです。

その他の候補生のコメント

髙橋奏多

200m 10秒85
400m 21秒88
1000m 1分08秒11
3000m 3分55秒34

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3000mに関してはゴールデンキャップ基準タイムに大きく及びませんでした。途中まではいい感じでラップを刻めていたのですが、中盤で脚がいっぱいいっぱいになってしまいました。自分の弱いところが出たと思います。1000mは基準タイムまで僅かだったので、気持ちの部分が大きいと感じます。

400mでは、練習よりも良いタイムを出すことができましたが、養成所記録まで0.04秒足りなかったと知り悔しかったです。

この結果を受け止めて、次回はゴールデンキャップを目指して頑張ります。

横溝貫太

200m 11秒05
400m 22秒00
1000m 1分07秒44
3000m 3分52秒00

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最後の3000mでゴールデンキャップを逃す結果となり悔しいです。最初に早く入りすぎて、最後まで保たせることができませんでした。一方で、400mと1000mに関しては全体2位というタイムを残すことができ、手応えも感じることができました。

次回に向けては、200mに関してはしっかりと10秒台のタイムに乗せていくこと。そして、3000mでゴールデンキャップ基準タイムを切れるように鍛えていきます。

松田祥位

200m 11秒66
400m 23秒97
1000m 1分10秒10
3000m 3分39秒85

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みんなの応援をしすぎて声がガサガサになってしまいました(笑)。
個人としては、思っていたよりもタイムを出すことができず、鉄フレームの自転車への順応がまだまだ足りていないと感じます。一方で、3000mではしっかりとラップを刻むことができました。ラストにスピードを上げていく時に、少し手応えを感じた部分もありました。いろいろと試すべきことがあるこの状況を楽しみながら、次回に向けてトレーニングを積んでいきます。

山田南

200m 12秒62
400m 25秒21
500m 37秒10
2000m 2分38秒82

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悔しいの一言です。練習ではタイムも出ていたので、200mは行けるだろうと思っていました。その200mでゴールデンキャップ基準を逃してしまいすごく落ち込みましたが、そこから気持ちを切り替えて挑むことができました。
2000mでは1位を取れたら、と思っていましたが、ここまでタイムが出るとは思っていなかったです。次回は、絶対にゴールデンキャップを獲得します。

伊藤梨里花

200m 12秒48
400m 25秒59
500m 37秒73
2000m 2分42秒08

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すべての種目で自己ベストを出すことができ、まずまずの結果だと思っています。もともと本番に強いタイプではありますが、まだ本格的に自転車に乗り初めて数ヶ月なので、今はベストを更新し続けて当然と考えています。
上位の候補生と比べると、後半のタイムの落ち込みが課題なので、そこを重点的に強化していきたいです。

齊藤萌

200m 12秒82
400m 26秒50
500m 39秒74
2000m 2分50秒25

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準備不足で、思っていたような結果を残すことができませんでした。後半の落ち込みが激しいので、長い距離を踏む練習をしていこうと思います。一方で、中長距離は課題だったのですが、今回はいいタイムが出せたと思います。次回に向けてたくさん練習を積んで、良い色の帽子を目指したいです。