6月20日(金)に愛媛県 ビバ・スポルティアSAIJOにて開催された、四国アイランドリーグplus主催の「測定会」。
その測定会において、ワットバイクを用いた「最大パワー測定」を実施しました。

四国アイランドリーグplusとは?

2005年に誕生したプロ野球独立リーグ。2025年現在、四国各県を拠点とする4球団(写真右から高知ファイティングドッグス、徳島インディゴソックス、愛媛マンダリンパイレーツ、香川オリーブガイナーズ)が加盟しており、年間150試合以上を行なっています。

各球団40人前後の選手が所属、平均年齢21.8歳と若手選手が多く在籍しており、20年間で84名のNPBドラフト指名選手を輩出している注目のリーグです。

とはいえ、四国アイランドリーグplusから実際にNPBの舞台に進める選手の割合は約5パーセントほど。将来への不安を抱えてプレーしている選手も多いということを受け、2021年より全選手を対象に「セカンドキャリアプロジェクト」をスタート。

より野球に集中できる環境となることを目指し、地域企業でのアルバイトの仲介や、説明会などを通じて社会人としての基礎育成に取り組んでいることも特徴のひとつです。

独立リーガーの測定会にワットバイクが登場!

今回行われた「測定会」は、選手たちが上位カテゴリーで活躍するために必要なデータ活用支援を主な目的に、「四国アイランドリーグplus」に所属する全選手を対象としたもの。

スプリントやジャンプといった基礎体力調査のほか、ブルペンでの投球やバッティングなども行い、さまざまなデータを測定。
シリーズ後期の開幕直前ながら、選手たちは真摯に1つ1つの測定に挑みます。

その一環として、今回設置されたのがワットバイク。測定したのは、適性・2次試験の項目のひとつでもある「6秒間における最大ワット数」です。

野球の室内練習場に設置されたワットバイク……やや新鮮な光景ではありますが、各選手全力で取り組んでいただきました。

ちなみに、127回生として先日デビューを果たしたばかりの尾野翔一選手は、もともとはここ四国アイランドリーグplusに所属。その尾野選手をはじめとしたプロ野球出身の競輪選手の情報や、直近3年の候補生たちの最大パワーの平均値を掲載したパネルをワットバイクのすぐ隣に設置。

その効果もあってか、全力でワットバイクを漕ぐ周りでチームメイトが熱い声援を送るなど、どんどんと熱を帯びていく計測会。

なかには、ほぼ未経験ながら1600ワット以上を計測する選手も登場。
大盛況の中で測定会は終了しました。この測定会の模様は近日中に動画でも公開予定です!

また、日本競輪選手選手養成所では、8月に同じく四国アイランドリーグplusで実施される企業説明会にも参加予定です。

参加者の声

山本竜介選手/愛媛マンダリンパイレーツ

ワットバイクでの計測の経験はなかったですが、スクワットなどの基礎トレーニングはずっとやってきました。1600ワット以上を出せたのは、そのトレーニングの結果だと思います。
今はNPBを目指して日々全力でプレーしていますが、将来的には競輪選手を目指すという選択肢もある、ということを知ることができたいい機会になりました。

四国アイランドリーグplus 事務局長
野副星児さん

Q:今回の試みを振り返ってみていかがでしたでしょうか?

選手にとって、セカンドキャリアを考える良いきっかけになったはずです。独立リーグ出身の選手も活躍していることを知り、新しい道があると感じた選手も多いのではないかと思いますし、とても良い取り組みだったと感じています。

Q: 運営される側としては、選手たちにどのようなことを期待していますか?

もちろんですが、まずはこの四国アイランドリーグplusでしっかりとやり切ってもらいたいと思っています。そのなかでたくさんの経験を積み、新しい道を見つけたり、またはそのまま突き進んだりと、それぞれにとって最適な選択をしてもらいたいと願っています。

四国アイランドリーグplusは、「育成」に特化したリーグです。だからこそ、いろいろな機会を選手たちに与えることが私たちの役割のひとつです。私たち運営側も、選手たちが進む道を全力でサポートし、応援し続けます。