本番さながらの試験体験! 「JIKトレーニングキャンプ in 熊本競輪場」レポート

7月5日(土)、熊本競輪場にて「JIKトレーニングキャンプ」を開催いたしました。
JIKトレーニングキャンプとは?
この「JIKトレーニングキャンプ」は、適性試験(自転車未経験者向けの試験)を想定したいわば「試験体験会」
適性試験の1次・2次試験の内容を実際に体験いただけるほか、説明会なども行なっています。

今年度初めての開催となった今回、九州エリア外からの参加者を含む、25人が熊本競輪場に集まりました。
“本番”に近い形でワットバイクを
まず午前中は、2次試験の科目である「ワットバイク」での計測を実施。


6秒計測を2回、45秒(女子は30秒)計測を1回。
インターバルの挟み方など含めて本番に近い形での実施なので、予行演習として最適です。


参加された方の中には、今回初めてワットバイクに乗るという方も。
本イベントでは、ビンディングシューズをはじめ必要な道具を無料で貸し出しているので、「受験を考えているけど……」と悩んでいる方にも最適です。


“ただの体力測定”と侮るなかれ
午後は、1次試験の科目である「背筋力」「垂直跳び」「長座体前屈」の測定を実施。


「体力テスト」などで実際に測ったことがある方も多いと思いますが、長座体前屈では伸び切った後に「押す」のはNG、垂直跳びでは着地時にマットからはみ出すとファールとなるなど、試験ならではのポイントが多数あります。


それらの注意点を踏まえての体験となるため、参加者の皆さんも本番同様の空気で挑みます。

10人程度のグループごとに各測定を行い、競い合うように集中して取り組んでいきます。

正式な方法で測ると思ったよりも数値が伸びない、ということも多々あるため、この予行演習は貴重な機会となったのではないでしょうか。
現役選手からの貴重なアドバイス
適性試験の体験以外にも、日本競輪選手会熊本支部の興呂木雄治選手(96期)、西島叶子選手(118期)を招いての座談会も開催。

座談会では両選手から競輪選手という仕事についてさまざまなことが語られる中、参加者からは「試験に向けて練習したことを教えてください」と質問が。
適性試験で入所した興呂木選手からは、「垂直跳びが課題だと思っていたので、ジャンプトレーニングに注力していました。繰り返し練習することでコツをつかむことができましたが、ワットバイクのトレーニングを過剰に行うと筋肉がつきすぎてジャンプが難しくなる部分もあるので、注意が必要だと思います」と実際の体験をもとにアドバイス。

一方、西島選手は技能試験での入所ですが、「同期を見ていると、自転車にまったく乗ってこなかった人は入所してからが大変そうでした。適性試験での入所を考えている場合でも、早めに自転車に触れておくことは大事だと思います」というメッセージが。

適性・技能のどちらの試験を受けるか決めかねている、という参加者も多く、両選手の言葉に真剣に耳を傾けていました。
競輪場の急斜面も体感
そのほかにも、現役選手と共にバンク見学を実施。

今回会場となった熊本競輪場は、2016年4月に発生した熊本地震で被害を受け、2024年にリニューアルオープンしたばかり。リニューアルに際して500バンクから400バンクに変更され、センター(コーナーの中間)部分には約34°もの傾斜があります。最上部まで登り、その傾斜に驚く参加者の皆さんの姿も印象的でした。
今年の試験は10月中旬頃よりスタート。
準備すべきことはたくさんあるなか、この1日が合格のための大きな一歩ともなったのではないでしょうか。
参加者の声
岩城賢一さん

岩城賢一さん
Q:スポーツ歴を教えてください。
オリンピックを目指して水球をやっていました。大学時代は日本代表にも選ばれたことがあります。ただ、怪我や将来への不安もあり、現在は教員として働いています。
Q:今回参加されたのは、どのようなきっかけだったのでしょうか?
現在の同僚に競輪選手の息子さんがいて、話をするなかで競輪選手という仕事に興味を持ち参加しました。
水球を諦めた理由の大きなひとつとして、収入面がありました。同僚の話を聞く中で、そして今日の説明なども聞くことで、かつて諦めてしまったスポーツ選手という道をまた目指そうと思えました。再び、青春を味わっているような気持ちです
竹内友乃さん(右)

右:竹内友乃さん
Q:このキャンプに参加されたきっかけは?
大学の時は別のスポーツをやっていたのですが、怪我がきっかけとなりパワーマックスでトレーニングをするようになりました。
そこから、実際に現役で活躍されている競輪選手の方と出会う機会があり、その姿を見て、競輪選手を目指すことに決めました。
Q:もし入所することができたら、どんな選手を目指したいですか?
誰からも愛され、いつも笑顔でいられる選手になれたらと思います。“応援される選手”になりたいです。
今年度の応募締め切りは8月21日17時まで!
今年度の応募締め切りは、2025年8月21日 17時まで。
8月には、実際に日本競輪選手養成所を舞台に「オープンキャンパス」も実施する予定です。
ぜひ、ご参加ください。
▼オープンキャンパスのご案内はこちらから