【写真レポート】第129 ・130回生 第2回記録会 生み出された数々の名シーン

9月8日(月)から10日(水)にわたって行われた、日本競輪選手養成所第129回生(男子)及び第130回生(女子)の第2回記録会。
第129回生11名、第130回生1名の計12人がゴールデンキャップを獲得したこの記録会の様子を、写真を中心にレポートします!
▼各候補生の記録やコメントはこちらの記事から
初日から好記録が

第1回記録会とは異なり、初日は250バンクでの実施となったこの記録会。
キツい傾斜をうまく利用した走りや、綿密なライン取りが求められます。


特に光る走りを見せたのは、髙橋奏多候補生と小笠原匠海候補生。
髙橋候補生は、200mで10秒53という快走を披露。
この種目トップタイムをマークするとともに、早期卒業基準タイムもクリアする、素晴らしい走りを見せてくれました。

午後に行われた1000mでは、小笠原候補生が同じく早期卒業基準タイムをクリアする一番時計をマーク。

小笠原候補生は、第1回記録会を体調不良により欠場。
目標としていた「3回連続ゴールデンキャップ」を思わぬ形で逃したその悔しさをぶつけるような、気持ちが込められた走りを披露しました。

涙と歓喜の最終日
2日目に実施された400mでは養成所新記録も誕生したほか、男女ともに回生平均記録を塗り替え、いよいよ迎えた最終日。
この時点で、ゴールデンキャップにリーチをかけていたのは14人。
午前中に女子の2000mが、そして午後に男子の3000mが行われます。
女子の1組目には、ゴールデンキャップに挑む小原乃亜候補生と、初日の200mでゴールデンキャップの基準に100分の1秒届かなかった山田南候補生が出走。
小原候補生は力強い走りでペースを刻み、基準タイムをクリア。第1回記録会に続き、ゴールデンキャップを手にしました。

山田候補生は、小原候補生を上回るタイムをマーク。

目標であるゴールデンキャップは手にできない状況であっても気持ちを切らすことなく、この種目トップタイムとなる見事な走りを披露しました。

2組目で登場したのは、連続でのゴールデンキャップ獲得を狙う川上いちご候補生。

懸命にペダルを漕ぎますが、後半にペースを落としてしまい、基準タイムには届かず。
入所前から練習をともにしてきたという山田候補生とともに涙を流す姿が印象的でした。

その後も、次々に難関の2000mに挑む候補生たち。
この記録会への強い気持ちを感じさせる走りを見せてくれました。


最終組の計測終了後は走り終えた候補生に駆け寄り、皆で健闘を讃えあう姿も。



そして、「次は全員でゴールデンキャップを」と強い決意を語り合っていました。
涙と歓喜の最終日
午後は、男子の計測がスタート。
3人1組で計測が行われるなか、第1・2組に出走する6人全員がゴールデンキャップにリーチという注目の展開に。

多くの候補生から、声援が送られます。

その声援に応えるように、見事な走りを披露していく各候補生。

次々に基準をクリアし、歓喜の輪が生まれます。

中でも𠮷岡竜太候補生のタイムは、3分49秒11(ゴールデンキャップ基準は3分49秒50)。
タイムを伝える放送が流れると、全員から大きな喜びの声が挙がったのが印象的でした。

その後も、次々に誕生していくゴールンデンキャップ。


特に、第1回記録会でゴールデンキャップを逃す形となった横溝貫太候補生や髙橋奏多候補生の出走時には、養成所中に響き渡るほどの声援が送られ、その背中を支えていきます。

しかし一方で、この種目で惜しくもゴールデンキャップに届かなかった候補生も。

渡邉拓候補生は、基準に約1秒半届かず。計測後には、次回へのリベンジを誓う表情を浮かべていました。
9月に入ったとは思えない暑さの厳しいコンディションのなか、力走を見せていく候補瀬たち。
その最後を飾ったのは、ゴールデンキャップを狙う小笠原候補生。

ロードレースの世界で活躍する名選手タデイ・ポガチャルを文字った「オガチャル」というニックネームが周りを囲む候補生から叫ばれ、その期待の高さが伺えます。
そのニックネームに違わぬ走りを見せる小笠原候補生。見事にゴールデンキャップを獲得し、この記録会を締め括りました。

声援の力 絆の力

全計測終了後、ゴールデンキャップを獲得した候補生たちに話を聞くと、多くが口にしていたのは「声援に助けられた」という言葉。

この記事では、ゴールデンキャップを手にした候補生たちの走りを中心に紹介してきましたが、もちろん全候補生にたくさんの声援がかけられていました。

回生平均記録を生み出すなど、素晴らしい成績をあげたその背景には、これまでの4ヶ月間で培った絆の力があったことは間違いないでしょう。
養成所生活も、残すところあと半年ほど。
これから、本格的に競走訓練がスタートし、競輪選手への道が加速していきます。
ぜひ、これからの活躍・成長にご期待ください。