岐阜競輪場でJIKトレーニングキャンプが実施されました!
2024年6月22日(土)、岐阜競輪場にてJIKトレーニングキャンプが実施されました。
これは日本競輪選手養成所 適性試験の試験内容を体験できるというもので、岐阜競輪場での開催は初めて。北は東京・埼玉、南は大分・熊本と、幅広い地域から26人の皆さんが参加してくださいました。
どのような1日になったのか、レポートしていきます。
10:30 ワットバイク
10時に競輪場に集合し、各々着替えなどの身支度を済ませ、まずは適性二次試験で行われる「ワットバイク」の説明からスタート。
男女で使用機材タイプが異なること、正しい乗車姿勢、実際の試験の際のインターバルはどれくらいか……など、「試験対策」としてのワットバイクのコツをレクチャー。
レクチャーを終えると、いざ実践!
今回はワットバイクに乗ったことのない方も多くご参加いただきましたが、ビンディングシューズ(自転車専用の靴)は養成所からの無料レンタルをご用意しています。
サドルやハンドルの位置も、現役の選手や養成所スタッフに見てもらいながら合わせていきます。
実際に試験で使われるのと同じ機材で測定スタート!
6秒の測定、2分のインターバル、2回目の6秒間測定。それから45秒(女子は30秒)の測定。
これは実際の試験と同じ流れです。
今回は実際の試験と同じ流れで体験を実施しましたが、中にはペダルから脚が外れてしまうなどのハプニングに見舞われてしまう人も。実際と同じ流れを体験できたからこそ、見つけられた課題もあったのではないでしょうか。
約1時間半のワットバイク体験を終え、お昼ご飯を挟んでから、午後の部が始まります。
13:00 養成所説明・現役選手座談会
午後は養成所の説明会からスタート。
養成所とはどのような場所なのか、試験はどのような種類があり、どのような手順で手続きをするのか。そして競輪選手とは、どのような職業なのか。
「共済会制度」など、本気で選手を目指すにあたって気になるであろうポイントも解説。
岐阜所属の板橋常晶・今藤康裕 両選手にも登壇していただき、競輪選手という職業とはどのようなものなのか、自分たちはどのような試験を受けたのか、といったことも語っていただきました。
14:00 適性一次試験体験
座学のひとときを経て、最後のプログラムは適性一次試験の体験会。
適性一次試験では「長座体前屈」「背筋力」「垂直跳び」の数値を測定します。これらはアスリートとして活躍するためのポテンシャルがあるかどうかを計るためのものですが、やったことのない項目があるという方も多いのでは。
長座体前屈では伸び切った後に「押している」と誤認されないようにすることが大事ですし、
垂直跳びでは跳んだ後にラバーマットからはみ出してはNG、
背筋力は力みすぎて後ろに倒れてしまうとNGなど、それぞれ細かな注意点があります。実際の測定器を使い、本番と同じルールで体験するからこそ、それぞれの「これ失敗しそう!」のポイントも見つけやすそうですね。
詳しい説明はこちらの動画にて▼
15:00 バンク見学ののち、解散
1日のプログラムを終え、実際の試験内容を体験することができた参加者の皆さん。最後に板橋選手・今藤選手の案内のもとバンクを見学してから解散となりました。
参加していただいた26人のバックボーンを伺うと、さまざまなものがありました。
「役者を目指してきて、その傍らガテン系の仕事をやっていました。体力には自信があったので競輪選手はどうだろうと、今回参加しました」
「もともとゴルフをやっていたけど、怪我をきっかけに競輪を意識。今回参加してみて、競輪の道に進みたいという気持ちがより高まりました」
「未経験から2ヶ月ほど本格的なトレーニングをしてきて、今回体験イベントに参加。受験するにあたっての課題が見えました」
「野球からの転向で、今年の試験を受けるつもり。自分の今の立ち位置を知ることができました」
「自転車経験者で、技能試験で受けるつもりだけど適性試験がどんなものなのか知りたくて参加。『やっぱりタイム(技能試験)で勝負しよう』と方向性が定まりました」
高校生から30代まで、さまざまな方々が参加したトレーニングキャンプ。この1日でみなさんに「何かが見えた」のなら幸いです。
トレーニングキャンプは7月に関東圏でも開催予定。参加希望の方は、今後のお知らせをお待ちください!