127・128回生『行動訓練大会』が開催されました!
6月28日に、日本競輪選手養成所にて127・128回生の『行動訓練大会』が行われました。
行動訓練大会とは?
候補生たちは、入所直後に「集団行動」や「JIK体操」といった行動訓練を学びます。
その成果を披露するのが、毎年6月の終わり頃に開催される「行動訓練大会」。
9つのグループに分かれた訓練生たちがそれぞれに実技を行い、教官たちの採点によって上位3グループと「最優秀指揮官賞」が表彰されます。
メインは「整列・点呼」「JIK体操」「行進」の3つ
発表の大まかな流れは、指揮官の号令でメンバーが駆け寄り行われる「整列・点呼」の後、「JIK体操」「行進」という工程。
もちろん、そのほかにも入退場を含むすべての動作が評価の対象となっています。
まずは指揮官の大きな号令で、速やかに集合・整列。
競輪学校時代から長い歴史を持つ「JIK体操」。
指揮官を中心に、一糸乱れぬ動きで進む行進。
熱気に満ちた体育館で、次々にキビキビとした動きを披露する候補生たち。
審査の結果、見事優勝の栄誉に輝いたのは市田候補生を指揮官とする127回生Aグループ、続く2位はFグループ、3位はGグループとなりました。
指揮官賞はAグループの市田候補生、Gグループの尾野翔一候補生が1位タイで受賞。
なお、上位入賞のグループや指揮官には、チェーンやテレホンカードといった養成所生活に欠かせない賞品が授与されました。
なぜ、行動訓練が行われるのか?
競走訓練だけでなく、どうしてこんなことをする必要があるのか?
行動訓練大会の最後には、教官からの講評として、その理由があらためて候補生たちに説明されました。
行動訓練大会が行われる理由は、大きく3つ。
1.競輪選手は「人から見られる」職業であること
候補生たちが目指す競輪選手は、常に人から見られる職業です。
頭からつま先まで、見られていても恥ずかしくない動きを身につける必要があります。
2.どんなことにも誠実に向き合い、ベストを尽くすこと
競輪選手となってからは、「レース以外」の時間も重要な意味を持ちます。
そんな時間をうまく使いながら、どんなことにもベストを尽くす姿勢が、
競輪選手としてのレベルアップにも繋がります。
3.グループの力を合わせてひとつのことを成し遂げる経験
競輪という競技は、決して1人だけで成立させることができません。
出場した選手全員で、ひとつのレースを作り上げる必要があります。
この『行動訓練大会』には、競輪選手になるために、また競輪選手になった後にも必要なことが詰まっている。
そんな教官からの講評で、127・128回生『行動訓練大会』は幕を閉じました。
新たな環境に慣れてきたこの時期だからこそ、意味がある
養成所生活がスタートしておよそ2か月。
新たな環境、生活にも慣れてきて、少しずつ気が緩んでしまう時期。
そんなこの季節に、あらためて気を引き締め、
さらに競輪選手となってから必要な要素を学ぶために、
毎年「行動訓練大会」が行われています。
1位&指揮官賞:市田龍生都候補生コメント
「W受賞になればいいなと思っていたので嬉しいです。
他のグループに比べたら、練習していた時間は圧倒的に少ないと思います。練習時間も、実際に動くよりもミーティングに多く時間を使いました。どうしたら動きやすいのか、どこが難しいのか。そういったことをメンバー全員で話しあって、共通意識を持つことに重点を置いたのが良かったのかもしれないですね。
競走訓練においても一つ一つの動きを意識するというのは大事なので、訓練にも活きてくると思います」
指揮官賞:尾野翔一候補生コメント
「これから競輪で一番を目指していくなかで、まずはグループの中で一番にならないといけないと思ったので、立候補して指揮官となりました。
自由時間を使ってメンバー全員で自主練習も行なっていたので、指揮官賞を獲れて嬉しいです。
私生活を送るうえでの意識が重要となってくるので、今回学んだことも必ず競走に繋がってくると思います」