いよいよ目前に迫った、競輪界最高峰のレース『KEIRINグランプリ2025』。
今年は平塚競輪場を舞台に、選ばれた9人の選手が出場します。

この記事では、『KEIRINグランプリ2025』出場選手の養成所(旧:競輪学校)時代のデータをご紹介します。
さらに、超レアな「卒業アルバムの写真」も発掘!
写真をご覧いただくとともに、9人の走りにもぜひご注目ください!

※卒業記念レースの太字は決勝競走を指します

郡司浩平(神奈川/99期)

受験区分 技能
在校順位 10位
競走訓練成績 1着回数 2着回数 3着回数 着外回数
20回 18回 12回 38回
卒業記念レース成績 1・2・4・8

野球の名門である市立横浜商業高校で球児として活躍したのち、元競輪選手である父を師として競輪の道へと進んだ郡司浩平選手。
丸刈り姿も、高校野球経験者ゆえか似合っているように感じます。

今やS級S班の常連ではありますが、養成所には2度目の入所試験で合格。そこから、トップ選手へと駆け上がった経歴の持ち主です。

寺崎浩平(福井/117期)

受験区分 技能
在校順位
競走訓練成績 1着回数 2着回数 3着回数 着外回数
21回 2回 1回 2回
卒業記念レース成績 早期卒業のため不参加

高校・大学と自転車競技に邁進したのち養成所に入所。菊池岳仁選手とともに、「史上初の早期卒業」を成し遂げた寺崎浩平選手。
競走訓練では圧巻の成績を残しており、着外はなんと「2回」のみ。
今年、悲願のG1初優勝を果たし、初の大舞台に挑みます。

眞杉匠(栃木/113期)

受験区分 技能
在校順位 19位
競走訓練成績 1着回数 2着回数 3着回数 着外回数
11回 13回 11回 28回
卒業記念レース成績 1・1・8・1

嘉永泰斗選手と同じく113期の眞杉匠選手。自転車競技の名門・作新学院高校自転車競技部から、競輪選手への道へと進みました。
若干26歳にして3度目のグランプリ出場。
高卒での“一発合格”を果たすなどエリート路線ですが、入所試験当時を「よく受かったなって感じです(笑)」と振り返っています。

南修二(大阪/88期)

受験区分 技能
在校順位 36回
競走訓練成績 1着回数 2着回数 3着回数 着外回数
7回 7回 10回 50回
卒業記念レース成績 4・2・7・4

デビュー23年にして、今年初めてビッグレース(『共同通信社杯(G2)』)優勝。賞金上位で、初のグランプリ出場権を手にした南修二選手。
養成所には浪人を経て入所、競走訓練の成績は1着:7回/着外:50回。当時を「周りに強い選手が多く、良い環境で学ばせてもらった」を振り返ります。

ついに手にした大舞台での走りに注目です。

吉田拓矢(茨城/107期)

受験区分 技能
在校順位 6位
競走訓練成績 1着回数 2着回数 3着回数 着外回数
21回 11回 8回 31回
卒業記念レース成績 3・1・9

高校から自転車競技を始め、中長距離種目を中心に活躍、ジュニアのナショナルチームにも所属していた吉田拓矢選手。
第1回記録会でゴールデンキャップを獲得、在校順位は6位、卒業記念レースでも決勝進出(9着)と、養成所時代から好成績を残してきました。

なお、同期であり同じくグランプリに出場する阿部拓真選手とは、養成所時代に同部屋だったそう。
そんなストーリーにも注目です。

阿部拓真(宮城/107期)

受験区分 技能
在校順位 4位
競走訓練成績 1着回数 2着回数 3着回数 着外回数
15回 18回 11回 28回
卒業記念レース成績 6・3・2・5

『競輪祭』にてG1初の決勝進出、そして戴冠を果たし、初のグランプリ出場権を手にした阿部拓真選手。
“下剋上”と話題になりましたが、法政大学時代は全国大会で活躍、在校順位も吉田拓矢選手を上回る4位、卒業記念レースでも5位という成績を残しました。

ようやく開花した実力者。その走りに期待が高まります。

脇本雄太(福井/94期)

受験区分 技能(技免)
在校順位 11位
競走訓練成績 1着回数 2着回数 3着回数 着外回数
19回 8回 8回 32回
卒業記念レース成績 4・1・3・3

今年2つのG1レースで優勝、全G1とグランプリを制する「グランプリスラム」を達成するなど、“競輪界の顔”ともいえる脇本雄太選手。
高校まではスポーツに縁がなかったなか、友人に誘われて自転車競技をスタート。すぐに全国の舞台で結果を残すようになると、養成所でも卒業記念レースで3位という成績で卒業。

ナショナルチーム入りも果たし、オリンピックの舞台も経験しました。
まさに、自転車と出会い“人生を変えた”選手のひとりです。

嘉永泰斗(熊本/113期)

受験区分 技能
在校順位 24位
競走訓練成績 1着回数 2着回数 3着回数 着外回数
9回 9回 10回 26回
卒業記念レース成績 4・4・8・1

高校から自転車競技を始めた嘉永泰斗選手。2回目の養成所受験で合格し、113期として入所。
同期には眞杉匠選手がおり、在所成績も近いデータが並びます。ともに卒業記念レースで決勝進出とはなりませんでしたが、そろってこの『KEIRINグランプリ』の舞台に出場。ドラマを感じさせます。

古性優作(大阪/100期)

受験区分 適性
在校順位 34位
競走訓練成績 1着回数 2着回数 3着回数 着外回数
11回 6回 8回 59回
卒業記念レース成績 5・1・失・欠

ディフェンディングチャンピオンである古性優作。BMXレーシングでキャリアをスタートさせ、適性試験で養成所に入所しました。
在校順位は34位。「悔しい思いをすることが多かった」と語っていますが、競走訓練では結果よりも「先行回数1位」を目指し励んでいたそう。
“最強の叩き上げ選手”の走りに注目です。

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