【卒業記念レース】最後の決着は、新たな物語の始まり。沢田桂太郎・川上いちごが優勝
約1年間にわたる養成所生活の集大成となる卒業記念レース。
日本競輪選手養成所 第129回生(男子)・第130回生(女子)の候補生による本レースが、2026年3月16日・17日の2日間にわたり伊東温泉競輪場で行われました。


養成所での日々の訓練を経て迎えるこのレースは、候補生たちにとって養成所生活最後の真剣勝負の舞台でもあります。
男子(第129回生)は沢田桂太郎候補生、女子(第130回生)は川上いちご候補生が優勝。
それぞれ養成所生活の締めくくりとなるレースで、力強い走りを見せました。
たくさんの想いを背負って

今回の舞台となったのは、伊東温泉競輪場。改修工事中のため観戦エリアには制限が設けられていましたが、スタンドには多くの来場者の姿が見られました。
客席には、候補生の保護者や、これまで支えてきた関係者の姿が並びました。

保護者の方に話を伺うと、「無事にこの日を迎えることができて嬉しい」と安堵の表情。約1年間、離れて生活してきた日々を振り返りながら、「寂しさを紛らわせるため、というわけではないですが、犬を飼いました(笑)」と笑顔で語る場面もありました。
また、「これからも安全に、そして自分らしく頑張ってほしい」と、デビュー後を見据えた言葉も聞かれました。
さらに客席には、入所が決まっている“次期候補生”の姿もありました。「たくさんの仲間と訓練に励み、こういう舞台に挑める。すごく楽しみです」と語り、憧れの舞台を見つめていました。
“本番以上”の緊張感のなかで

レース直前、候補生たちの表情には緊張がにじみます。ローラーで静かに脚を回しながらコンディションを整える姿や、自転車の状態を入念に確認する様子が見られました。

養成所でのトーナメント競走や競輪場実習を経験してきた候補生たちですが、競輪場で本番同様のレースを迎える機会は限られています。

デビュー後を見据えた実戦の場として、それぞれが高い集中力でレースに臨んでいました。


そして迎えたレースでは、これまで積み重ねてきた訓練の成果を感じさせる走りを披露。全力でゴールを目指す姿が印象的でした。

レースを終えた後には、候補生同士が言葉を交わし、互いの走りを称え合う場面も見られます。


また、レース直後のインタビュー対応も重要な役割の一つです。自身の走りを振り返りながら、何を考え、どのようにレースを組み立てたのかを言葉にし、記者の質問に応えていました。

約1年間、同じ環境で厳しい訓練に取り組んできた候補生たち。レースの合間には、緊張感のなかにも、限られた時間を惜しむような空気が漂っていました。
