偉大な父を超えていく 市田佳寿浩の息子・市田龍生都候補生へインタビュー第127回生 注目の候補生
2024年5月に入所した第127・128回生。様々なバックボーンを持つ候補生の中から、今回は市田龍生都候補生にお話を伺いました。
市田龍生都
イチダ・リュウト
2001年9月28日生まれ(入所時年齢:22歳)
私立中央大学
高校・大学と自転車トラック競技で活躍。2023年の全日本選手権では1kmTTの全日本チャンピオンになっています。
Q:スポーツ歴を教えてください。
幼少から小学校までは水泳、中学は陸上をやっていて、高校・大学で自転車競技をやってきました。
Q:お父様は現在解説者として活躍する市田佳寿浩 元選手ですね。
競輪選手になりたいと思ったのは自然なことだったと思います。よく「どうして高校卒業で養成所に入らなかったの?」と聞かれますが、父(佳寿浩 76期・引退)に「市田佳寿浩という選手を見てきたぶん、覚悟がないならちょっとやめておきなさい。自転車をしたいなら大学に行きなさい」と言われ、大学に進学しました。
大学3年の時に一時期ナショナルチームに在籍したことで、実力を磨くことができました。学連のトップ選手になれたタイミングで「僕は自転車でしか生きたくない、自転車でしか生きられない、この世界で生きていきたい」という強い気持ちが生まれ、競輪選手になることを決めました。
競輪選手としては、同県となる脇本雄太さんもすごく憧れで、理想像です。でも目指すところというか、最大の目標は父の走りかなと思います。僕のゴールは「父を超えること」。寬仁親王牌を獲ってKEIRINグランプリに出場、もしくは優勝です。
Q:養成所への試験対策はどのように行っていましたか?
対策というような対策はしていなかった、というのが本音です。ただ自宅が道場となっていて、そこで大阪や福井のアマチュア選手と一緒にトレーニングをする機会がありました。自分も初心に返って一緒に練習をして、一から「自転車とは何か」「どうやれば進むのか」という基礎的なところを意識づける練習をしたことが受験対策だったのかなと思います。