優秀な成績を収めることで、同期の仲間よりも一足早く卒業&デビューができる「早期卒業制度」。
その候補者が、127回生にいることを知っていますか?

大物ルーキーへの約束手形「早期卒業制度」とは

それが、市田龍生都候補生。
今回は、そんな市田龍生都候補生の特集記事をお届けします。

市田龍生都とは?

プロフィール

市田龍生都(イチダ リュウト)
2001年9月28日生まれ

父に市田佳寿浩 元選手を持つサラブレッド。
小学校までは水泳、中学では陸上を経験した後、中学3年生から自転車競技をスタート。

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偉大な父を超えていく 市田佳寿浩の息子・市田龍生都候補生へインタビュー第127回生 注目の候補生

高校時代から無双状態

福井科学技術高校時代は、全国高校総体(インターハイ)1000mTTで2連覇したほか、国体などのビッグタイトルを複数獲得。

高校時代の主な成績

2018年 福井国体 1000mTT / チームスプリント 優勝
2018年 全国高校総体(インターハイ)1000mTT 優勝
2019年 茨城国体 チームスプリント / 男子ケイリン 優勝
2019年 全国高校総体(インターハイ)1000mTT 優勝

中央大学進学後はさらに……

圧巻の実績を携え2000年に中央大学に進学すると、2021・22年の全日本大学対抗選手権自転車競技大会(インカレ)ではチームスプリント、ケイリン、1kmTTを制する3冠を2年連続達成。

翌2023年のインカレでも1kmTTとケイリンの2冠。さらに、全日本学生選手権トラック、全日本選手権トラック(エリートカテゴリー)でも1kmTTを制すなど、“無双状態”ともいえる活躍をしました。

大学時代の主な成績

2021年 全日本大学対抗選手権自転車競技大会 チームスプリント / ケイリン / 1kmTT 優勝
2022年 全日本大学対抗選手権自転車競技大会 チームスプリント / ケイリン / 1kmTT 優勝
2023年 全日本大学対抗選手権自転車競技大会 チームスプリント / ケイリン / 1kmTT 優勝
2023年 全日本自転車競技選手権大会トラック・レース(エリート) 1kmTT 1位
2023年 全日本学生選手権トラック自転車競技大会 1kmTT 優勝

養成所入所後も圧巻の成績

大学在学中にはナショナルチームへの参加も果たし、「自転車でしか生きたくない」と決意を固め第127回生として日本競輪選手養成所に入所。

養成所でも早くからその実力を発揮し、第1回記録会(5月)第2回記録会(9月)で連続してゴールデンキャップ獲得。特に第1回記録会の400mTTでは、これまで菊池岳仁選手(長野・117期)が持っていたタイムを塗り替える、「21秒84」という養成所記録を樹立。

さらに、200mと1000mのタイムで早期卒業のための「基準タイム」をクリアし、早期卒業候補者に認定されました。

種目 第1回記録 第2回記録
200m 10秒68 10秒61
400m 21秒84 22秒01
1000m 1分05秒54 1分05秒49
3000m 3分42秒09 3分45秒38

能力区分基準タイム117回生以降

第2回記録会の直前(9月)には、前年に続き『全日本選手権トラック』に出場。
並み居る強豪たちと激闘を繰り広げ、1kmTTでは2年連続となる金メダルを獲得。ケイリンでは先日の世界選手権で優勝した山﨑賢人選手に次ぐ銀メダルを獲得、スプリントでもナショナルチームの小原佑太選手に次ぐ2位という成績を残しました。

全日本選手権トラックに、127・128回生の選手が出場しました

ちなみに、7月に実施された「行動訓練大会」でも、市田龍生都候補生はグループとしての1位と指揮官賞をW受賞。
「競走能力だけじゃない」というところも、しっかりと押さえています。

127・128回生『行動訓練大会』が開催されました!

早期卒業なら2025年1月にデビュー!

怪物級の実績を残し続ける市田龍生都候補生。
所定の試験および早期卒業候補者に対して実施する競輪選手資格検定に合格することで、早期卒業が実現します。

早期卒業が実現すれば5人目の快挙、ナショナルチームでも活躍する太田海也・中野慎詞選手(ともに121回)以来となります。
早期卒業後は、なんと2025年1月に競輪選手としてデビューが可能。つまり、来月には「プロの競輪選手」である「市田龍生都選手」がバンクを駆ける姿が見られるかも?

ぜひ、吉報をお待ちください!