競輪には「G1」というビッグレースが用意されています。2024年時点では男子6つ、女子3つですが、2025年からは女子のG1レースが新設され、男女合わせて10個となる予定です。

それぞれのG1はどのようなレースなのでしょうか?ひとつずつご紹介していきます。

G1レースとは?

年末のグランプリ(GP)を除いて最もレベルの高いレース。何日かかけて実施され、勝ち上がった選手によって優勝者が決定されます。優勝した選手は年末に実施される『KEIRINグランプリ』『ガールズグランプリ』への出場権を手にすることができる、名誉ある大会です。

年間ビッグレーススケジュール

開催月 男子 女子
2月 全日本選抜競輪(G1)
3月 ウィナーズカップ(G2)
4月 オールガールズクラシック(G1)
5月 日本選手権競輪(G1)
6月 高松宮記念杯(G1) パールカップ(G1)
7月 サマーナイトフェスティバル(G2)
8月 オールスター競輪(G1) 女子オールスター競輪(G1)
9月 共同通信社杯競輪(G2)
10月 寬仁親王牌(G1)
11月 競輪祭(G1) 競輪祭女子王座決定戦(G1)
12月 KEIRINグランプリ ガールズグランプリ

【男子】全日本選抜競輪

例年2月に実施される4日制開催。1年で最初に行われるG1レースで、各登録都道府県における平均競走得点1位の選手や、各地区ごとの上位3選手が優先的に選抜される。

【女子】オールガールズクラシック

2023年より新設されたガールズケイリンのG1レース。2024年からは4月に実施。

この開催は男子と合同ではなく、女子のみで実施される。獲得賞金上位者を基本とした42人が出場するレースに加え、あっせんによるガールズ選手のレースも同時開催。2022年にガールズケイリン10周年記念開催として実施された「ALL GIRL’S 10th Anniversary」のレガシーを継承・発展させた、カールズケイリンにおいて最も格式高いレースとして位置付け。

【男子】日本選手権競輪

通称競輪ダービー。例年5月のゴールデンウィークの時期に実施される6日制開催。選考用獲得賞金の上位者が選抜される。例年、G1の中でこのレースが売り上げ・賞金共にトップとなっている。

【男子】高松宮記念杯競輪

例年6月に実施される、通称「宮杯」。2023年から6日制に変更となった。

競輪界唯一の「東西対抗戦」で、準決勝までは東西に分かれて勝ち上がり戦が実施され、決勝にて東西ミックスのレースとなる。2日目には東西それぞれで「青龍賞」「白虎賞」の名前がついたレースが実施される。

【女子】パールカップ

2023年より新設されたガールズケイリンのG1レース。高松宮記念杯の前半3日間で開催され、男子の高松宮記念杯と同じく東西別の勝ち上がりで優勝を争うトーナメント制。6月の誕生石であるパール(真珠)が名称の由来。

【男子】オールスター競輪

例年8月中旬に開催される6日制開催。ナイターで実施される。ファン投票の上位にランクインした選手が出場するレース。開催期間中にはファン投票1〜9位が出走する「ドリームレース」、10〜18位が出走する「オリオン賞レース」が実施。

【女子】女子オールスター競輪

2025年から新設される女子G1レース。男子と同じく8月に開催されるレースだが、男子とは別日程・別会場で実施。ファン投票の上位にランクインした選手が出場するレースとなる。

2025年からは男女合わせて10個!競輪G1レース それぞれの特徴とは

【男子】寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント

例年10月に実施される4日制開催。1990年に前橋競輪場にて、アジアで初めて世界選手権が実施されたことをルーツとしており、トラック競技の大会や全プロ(競輪選手によるトラック競技大会)で活躍した選手が優先的に選抜される。

【男子】競輪祭

例年11月に小倉競輪場にて開催される6日制開催。ナイターで実施される。小倉競輪場が競輪発祥の地であることを記念するもので、唯一開催地が固定となっているG1レース。

出場者は各競輪場で実施される記念開催(G3)の決勝1〜3位回数上位者が優先的に選出されるほか、サマーナイトフェスティバル(G2)決勝進出者も選抜対象となる。年間ラストのG1開催で、このレース終了をもって年末の『KEIRINグランプリ』出場者が決定する。

【女子】競輪祭女子王座戦

2023年より新設されたガールズケイリンのG1レース。競輪祭の前半3日間で開催。単発競走を除く決勝1〜3位回数上位者を基本とした28人が選抜される。『競輪祭』が過去に『競輪王決定戦』と称されたこと、『競輪祭新人王戦』が実施されてきた歴史を踏まえて名称が決定した。

従来、競輪祭では『ガールズグランプリトライアルレース』として2グループに分け、優勝者が2人出るレースが実施されていた。この優勝者がガールズグランプリへの出場権を獲得していたが、2023年よりスタートする『競輪祭女子王座戦』では「優勝者がガールズグランプリ出場権獲得」は変わらないものの、優勝者は1人へ変更となる。

選考基準